AI Guide for Beginners
今さら聞けないAIの話
使いこなすより、
自分で選べるようになるために。
このページについて
AIについて、私が自分の仕事で実際に使ってきたことをまとめたページです。
AIのニュースやツールを網羅するページではありません。専門家として書いているのでもありません。2023年から自分の商売の中でAIを使ってきた人間が、何をやって、何がうまくいって、何を失敗したかを、順番に並べたものです。
読んだあと「自分もAIを使わなければ」と思ってもらう必要はありません。使うか、任せるか、お金を払うか。それを自分で決められる材料になれば、それでいいと思っています。
読む順番
上から順に読めるように書いていますが、気になるところだけ拾ってもらっても構いません。
まだAIを触ったことがない方へ
1章から順に。3章まで読めば、とりあえず安全に使い始められます。
少し使っているが、仕事にどう活かすか迷っている方へ
4章からどうぞ。私が実際に何に使っているかを並べています。
どれを選べばいいか、いくらかかるか知りたい方へ
2章と、いちばん最後の「付録:現在地」をご覧ください。
最後まで読んで、何も始めなくても構いません。
このページの要点
- AIは魔法でも人格でもなく、大量の文章から「次に来る言葉」を予測する道具です。だから、流暢な文章のまま間違えることがあります。
- どのAIを選ぶかは、優劣ではなく用途で決まります。全員が複数を契約する必要はありません。
- 上手な頼み方を覚えるより、「渡していい情報とダメな情報」の線引きを先に持つほうが大事です。
- 「AIで何ができますか」より「今、何に困っていますか」から始めたほうが早く進みます。困っていない仕事に、無理にAIを入れる必要はありません。
- 私はタイムウェーバーの分析やレポート作成、文章づくり、思考の整理、作業の自動化にAIを使っています。うまくいった話と、失敗した話の両方を書いています。
- 最終的に判断し、行動するのは人間です。AIは、その手前の準備・整理・言語化を助ける道具だと考えています。
- 全員がAIを使いこなす必要はありません。ただ、AIで何が作られていて、何にお金を払っているのかは、自分で判断できる状態にしておいたほうがいいと思います。
このページをAIに渡す
このページの内容を、そのままAIにコピーして渡せるようにしています。
読んで終わりにせず、ChatGPTやClaude、Geminiなどに貼り付けて、「この内容が今も正しいか確かめてほしい」「自分の仕事にはどう当てはまるか一緒に考えてほしい」と続けてみてください。
このページも古くなります。書いた時点では確認していますが、AIの世界は動きが速いので、半年後には事情が変わっている部分が出てきます。あなたのAIに検証させてください。それがいちばん確実です。
Chapter 01
AIとは、生成AIとは
予測している道具です
いま「AI」と呼ばれているもの——ChatGPTのようなサービスの中身は、ものすごく大量の文章を読み込んで、「この文の次に来る言葉は、たぶんこれ」を予測している道具だと理解しています。
会話が成立しているように見えるのは、その予測が非常にうまいからです。人間のように意味を分かって答えている、というのとは少し違うようです。
この理解が、なぜ大事か。ここから「AIの間違え方のクセ」が説明できるからです。
だから、流暢なまま間違えます
AIは、自信がなさそうに間違えてくれません。堂々とした、読みやすい文章のまま間違えます。
私自身、こんなことがありました。あるAIに、別のAIサービスの機能について説明してもらったところ、事実と違う内容が返ってきました。もっと問題だったのは、念のためもう1台の別のAIに同じ資料を見せても、その間違いを指摘しなかったことです。
2台とも通してしまった間違いに気づいたのは、私でした。理由は単純で、そこが自分の使い慣れた分野だったからです。
ここから私が学んだのは、「AIを疑え」ではありません。
自分の土俵で使うほど、AIは安全に使える。
よく知らない分野の作業を丸ごと任せると、間違っていても気づけません。逆に、自分が分かっている仕事の中で使えば、おかしいところに気づけます。最初は、自分がいちばん詳しい仕事から使い始めるのがいいと思います。
私がAIを使い始めたきっかけ
最初からAIが好きだったわけではありません。目の前に困りごとがあったからです。
2023年の5月ごろ、タイムウェーバーのデータベースを読み解くために、英語やドイツ語の膨大な項目を翻訳する必要がありました。人力では終わらない量でした。それで使い始めたのが最初です。
当時の感覚は「頭のいい大学生に手伝ってもらっている」くらいでした。いまは、分野によっては「その道の専門家に相談している」に近い感覚になっています。3年で、それくらい変わりました。
私のAIの知識はほぼ独学です。どこかで高いお金を払って習ったものではなく、情報源はYouTubeや実際に触った経験が中心です。偏りもあると思いますし、私個人の主観がかなり入っています。そのつもりで読んでください。
もっと詳しく:(コラム記事へのリンクをここに足していく)
Chapter 02
どのAIを選べばいいのか
優劣ではなく、用途で選びます
「結局どれがいちばん賢いんですか」とよく聞かれます。
正直なところ、その質問にはあまり意味がないと思っています。順位は数か月で入れ替わりますし、同じAIでも、やらせる仕事によって得意・不得意がはっきり違うからです。
なので、選ぶときは順位ではなく、次の4点で考えたほうが早いです。
① 何に使いたいか
文章を書きたいのか、資料を整理したいのか、画像を作りたいのか、パソコンの中の作業を任せたいのか。用途によって向き不向きが変わります。
② 自分のデータがどこにあるか
普段の仕事のファイルやメールがどのサービスに入っているか。それと同じ会社のAIを選ぶと、つながりが良くて楽になることがあります。
③ 無料と有料で何が変わるか
たいていのサービスは無料でも試せますが、使える回数、使える機能、そして中で動くAIの賢さに差があります。無料で試して、続きそうなら有料に移る、という順番でいいと思います。
④ 運営元と、データの扱い
性能だけで選ばないほうがいい部分です。どこの会社が運営しているのか、入力した内容がどう扱われるのか。特に、お客様の情報や個人情報を扱うつもりなら、ここは事前に確認してください。安いから、話題だから、という理由だけで選ばないほうがいいと思います。
新しい=自分にとって良い、ではありません
AIは毎月のように新しいものが出ます。ニュースを追いかけていると、常に乗り換えなければいけない気持ちになりますが、そんなことはありません。
細かいモデル名を覚える必要もありません。すぐ古くなりますし、覚えても仕事は進みません。
それより、まず一つを選んで、自分の仕事で使い続けることのほうが、はるかに差が出ます。使い続けていると「これは頼めるが、これは無理」という感覚が自分の中にできてきます。その感覚のほうが、比較記事より役に立ちます。
全員が複数のAIを契約する必要もありません。私は仕事の都合で複数使っていますが、それは必要になったからで、最初からそうしていたわけではありません。
各サービスのいまの状況、料金の目安、どこが何に強いかについては、このページの最後の「付録:現在地」にまとめています。そこは古くなる部分なので、本文とは分けています。
もっと詳しく:(コラム記事へのリンクをここに足していく)
Chapter 03
頼むコツと、安全な使い方
コツより先に、線引きを
AIの「上手な頼み方」を解説した記事はたくさんあります。それも役に立つのですが、その前に決めておいたほうがいいことがあります。
何を渡していいか、何を渡してはいけないかです。
これは技術ではなく、自分の商売のルールの話です。先にここを決めておかないと、便利さに引っ張られて、渡してはいけないものを渡してしまいます。
渡してはいけないもの
私は、次のものはAIに入れないようにしています。
- お客様の名前、連絡先、住所などの個人情報
- お客様の健康状態や、相談された悩みの具体的な内容
- 契約書や、他社との取り決めの中身
- パスワード、クレジットカード情報
- 人から「ここだけの話」として聞いたこと
相談したい内容がある場合は、個人が特定できる部分を外して、状況だけを書くようにしています。「50代の女性のお客様で、こういう状況の方に」くらいの粒度なら、相談できます。
任せてはいけないこと
情報だけでなく、判断そのものにも線があります。
- 健康や体の状態についての判断
- 「原因はこれだ」という断定
- お金や契約の最終決定
- 誰かに責任が生じる判断
こういうものは、AIがそれらしい答えを返してきても、そのまま採用してはいけないと思っています。AIは自信を持って断定してきますが、責任を取るのはこちらです。
頼み方の型
そのうえで、頼み方です。難しいことは必要なくて、この4つを意識するだけで、返ってくるものがかなり変わります。
- 役割を伝える — 「初めての方向けに説明する立場で」など
- 材料を渡す — 手元にある情報や、前提となる状況を先に書く
- 出してほしい形を指定する — 「300字で」「箇条書きで」「表で」など
- 判断は自分に残す — 「案を3つ出して」と頼み、選ぶのは自分
4つ目がいちばん大事です。「どうすればいいですか」と聞くと、AIは答えを1つ出してきます。「選択肢を出して」と頼むと、選ぶ余地が自分に残ります。
出てきたものが正しいか、確かめる方法
私がよくやるのは、同じ内容を2台のAIに投げるやり方です。
これは「どっちが賢いか」を判定するためではありません。自分の見落としを見つけるためです。
- 2台の答えが一致した部分 — ある程度信用していい材料になります
- 答えが割れた部分 — たいてい、そこに自分が見落としていた論点があります
実際にやってみると、結論は同じでも、指摘してくる弱点が互い違いだったりします。片方は情報が古いことを指摘し、もう片方は根拠の質を指摘する、というふうに。その違いのほうに、自分が見ていなかったものが出てきます。
ただし、1章に書いたとおり、2台とも同じ間違いを通すこともあります。一致は「たぶん大丈夫」であって、「絶対正しい」ではありません。
毎回やる必要はありません
とはいえ、全部の質問でこれをやっていたら疲れます。私が確かめに行くのは、この3つのときだけです。
- 外に出るもの(お客様に送る文章、公開する記事など)
- 重い判断(お金や方針が動くとき)
- 腑に落ちないとき(なんとなく引っかかったとき)
雑談や、ちょっとした調べもの、下書きづくりでは、そのまま使っています。全部を疑っていたら、AIを使う意味がなくなります。
もっと詳しく:(コラム記事へのリンクをここに足していく)
Chapter 04
AIで何ができるのか
質問を裏返してください
「AIで何ができますか?」とよく聞かれます。
私の答えは、いつも同じです。
いま、何に困っていますか?
AIでできることを先に全部知ろうとすると、量が多すぎて手が止まります。困りごとから入ると、使うべきかどうかがすぐ分かります。
そして、困っていない仕事に、無理やりAIを入れる必要はありません。個人でやっている仕事だと、扱う量が少なくて、今のやり方で十分回っていることもあります。そこにAIを入れると、かえって手間が増えたり、話がややこしくなったりします。
私が実際に使っていること
一般論ではなく、私が自分の仕事でやっていることを並べます。
| やっていること | 具体的に |
|---|---|
| 文章を作る | お客様向けの説明文、LINEの配信文、ホームページの文章、記事の下書き |
| 考えを整理する | 頭の中でぼんやりしていることを話して、構成や言葉にしてもらう |
| 調べる・要約する | 長い資料の要点出し、複数の資料の突き合わせ |
| 集客に使う | YouTubeのタイトルや説明文、SNSの投稿案 |
| 画像・動画・音楽を作る | サムネイル画像、資料の図、BGM |
| 面倒な作業を自動化する | ログの整理、顧客情報の検索、データの抽出、日報づくりの仕組みを自分用に作った |
| AIに自分のことを覚えさせる | 自分の考え・価値観・仕事の記録をAIが読める形で蓄積している |
| データを整理する | 予約情報の取り出し、パソコンのフォルダ整理 |
全部をAIに任せているわけではありません。下書き、整理、試作、言い換え、選択肢づくりを任せて、選ぶ・直す・決めるは自分でやっています。
すぐに結果が出なくても、できること
正直に書きますが、AIを使えば売上が上がるかどうかは、私には分かりません。そういう言い方をする人もいますが、私は言えません。
ただ、売上のような分かりやすい結果が出なくても、できることはあります。
- 頭の中の整理
- 自分が持っている知識の棚卸し
- やりたいことの言語化
- 「自分にはこれができる」の発見
- 動き出すきっかけ
私自身、AIと話しながら自分の仕事を整理していくうちに、「自分がやりたいのは自己実現のサポートだ」という軸が言葉になりました。AIが答えを決めたのではありません。自分の中にあったものを、質問と言い換えを通して、外に出せる形にしただけです。
そこがいちばん効いたところだと、今は思っています。
もっと詳しく:(コラム記事へのリンクをここに足していく)
Chapter 05
タイムウェーバー8での実例
ここからは、私の商売の中で実際に起きたことです。うまくいった話だけでなく、失敗した話も書きます。
入口は、データベースの読み解きでした
タイムウェーバーには膨大なデータベースがあり、その多くが日本語ではありません。この読み解きと翻訳が、私がAIを使い始めた理由です。
いまも、分析結果を読み解く作業や、レポートを作る作業をAIに手伝ってもらっています。ただ、そこで必ず人間に残している部分があります。
レポートは、正解ではなく出発点です
タイムウェーバーの正式レポートは、絶対的な正解ではありません。私が読み解いた、精度を上げるための最初の解釈であり、そこからお客様本人が考える出発点だと位置づけています。
AIに文章を整えてもらうことはあっても、
- 何を伝えて、何を伝えないか
- どういう言葉を使うか
- どこまで踏み込むか
この判断は私がしています。ここをAIに預けると、それらしくて、当たり障りがなくて、本人に何も残らない文章になります。
なお、AIにも私にも、健康状態を判断したり、効果を保証したりすることはできません。そこは扱いません。
自分の商売の見落としが出てきた話
いちばん効いたのは、レポートの話ではありませんでした。
自分の事業の状況をAIに説明するために、売上や状況をまとめ直したときのことです。整理した数字を月ごとに並べ直したら、年始の数か月が良かったせいで全体の平均が良く見えていただけで、その後は横ばいになっていたことが分かりました。
自分では「まあまあ順調」だと思っていました。平均で見ていたからです。
これは、AIが賢いから見つけたのではありません。数字を並べ直しただけです。誰でもできることです。
ただ、正直に言えば——その時間を、私は自分では永遠に取らなかったと思います。
AIがいちばん効くのは、賢い答えを出すことより、
見ないようにしていたものを、見える形にすること。
失敗した話
うまくいった話ばかり書くと嘘になるので、失敗も書きます。
思考が分散した。AIに聞くと、いくらでも案が出てきます。出てきた案を全部検討しているうちに、自分が何をやろうとしていたのか分からなくなったことが何度もあります。選択肢が増えることは、いつも良いこととは限りません。
作ること自体が目的になった。AIで仕組みを作るのが面白くなって、「これは本当に売上や仕事につながるのか」を考えないまま作り続けた時期があります。手は動いているので充実感はありますが、進んでいませんでした。
AIを使わないほうが早かった。簡単な作業でも、頼み方を工夫して、出てきたものを直して、また頼んで……とやっているうちに、自分でやったほうが早かった、ということがあります。短くて単純な作業ほど、これが起きます。
この3つは、いまでも気をつけていないと普通に起きます。
もっと詳しく:(コラム記事へのリンクをここに足していく)
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Chapter 06
AIエージェント
「答えるAI」から「進めるAI」へ
ここ最近、AIエージェントという言葉が出てきています。
違いはシンプルです。
| 使い方 | 動くのは | |
|---|---|---|
| チャットAI | 聞く・答えをもらう | 人間 |
| AIエージェント | 指示する・作業してもらう | AI |
チャットAIは、こちらが質問して、答えをもらって、実際の作業は自分でやります。
AIエージェントは、パソコンの中のファイルを読んだり、複数の資料から新しい資料を作ったり、ホームページや簡単なアプリを作ったりまでを、ある程度まとめて進めます。
正直、最初は半信半疑でした
私も最初は疑っていました。実際に触ってみて、驚いたというのが本当のところです。
いまの私の使い方は、完全な自動化ではありません。
- 私がやることを決めて、指示を出す
- AIが作業する
- 私が確認して、直す
きっかけを作るのは私で、確認と判断も私です。AIが勝手に始めることはありません。この形を、私は「半分エージェント」くらいだと思っています。
いちばんしんどい「言葉にする」「形にする」の部分を任せている、というのが実感に近いです。
自分に合った道具を、自分で作れるようになりました
これがいちばん大きな変化かもしれません。
以前は、既製品のソフトやサービスに、自分の仕事のやり方を合わせるしかありませんでした。自分専用のものを作るには、プログラムの知識と、それなりの費用が必要でした。
いまは、自分の仕事のやり方に合わせた道具を、自分で作れます。私は実際に、ログを整理する仕組み、顧客を検索する仕組み、日報を作る仕組みなどを、自分用に作って使っています。専門的な教育は受けていません。
これを私は、ITの民主化だと思っています。ブラックボックスだった部分が見えるようになって、自分で触れるようになりました。
まだ答え合わせの途中です
1年ほど前まで、私はこの分野について「まだ答え合わせ中だ」としか言えませんでした。面白そうなのは分かるけれど、どこまで実際の仕事に使えるのかは分からない、という状態です。
いまは、実際のファイルや仕事をある程度渡して、成果物を作らせる段階まで来ています。ただ、最終確認と判断は人間に残ったままです。ここが変わる気配は、いまのところありません。
いまどこまで来ているかは、このページの最後の「付録:現在地」にまとめています。
もっと詳しく:(コラム記事へのリンクをここに足していく)
Chapter 07
atelier について
最後に、私が作っているものの紹介をします。必要な方だけ読んでください。
何をする場所か
atelier は、AIエージェントの上で動く、自分の考えを掘り下げるためのフレームワークです。無料で配っています。
AIに丸投げして全部を自動でやるものではありません。AIと話しながら、自分の中にあるもの——やりたいこと、価値観、商売の種——を引き出して、形にしていくための道具です。
このページの4章に書いた「考えを整理する」「やりたいことを言語化する」を、もう少しきちんとやるための場所だと思ってもらえれば近いです。
向いていると思う方
- 想いややりたいことはあるけれど、言葉にできない
- 自分の商品やサービスの説明を、自分らしい言葉で書きたい
- AIを使いたいが、何から触ればいいか分からない
- 売り込みっぽくならずに、自然に届けたい
向いていないと思う方
正直に書いておきます。
- すぐに結果や売上がほしい方 — これは、そういうものではありません
- AIに全部任せて、自分は考えたくない方 — 考えるのは本人です。AIは相手役です
- スマートフォンだけで完結させたい方 — パソコンが必要です
- AIに一切お金を払いたくない方 — atelier自体は無料ですが、動かすためにAIの有料プラン(月額)が別途必要になります。ここは正直にお伝えしておきます
費用について
atelier本体は無料です。ただし、動かすためにAIエージェントの有料プラン(月額)が必要です。金額の目安は、このページの最後の「付録:現在地」にまとめています。
すでにAIの有料プランを使っている方なら、追加のお金はかかりません。手元にあるものでそのまま試せます。
まだ契約していない方は、無理に始める必要はありません。まずは無料で触ってみて、自分の仕事に使えそうだと感じてからで十分です。
もっと詳しく:atelier の紹介ページ/始めかた・ダウンロード
最後に
ここまで読んで、何も始めなくて構いません。
AIを使わないという選択も、まったくおかしくないと思っています。全員がAIを使いこなす必要はありません。
ただ、これからAIで作られたサービスは増えていきます。そのとき、
何がAIで作られていて、何を任せていて、
何にお金を払っているのか。
これを自分で判断できる状態にはなっておいたほうがいいと思います。使いこなせなくても、そこが分かっていれば、言われるままに買う側にはなりません。
このページが、その入口になれば十分です。
付録:いまの状況
AIの世界は動きが速く、サービス名も料金も機能も変わります。ここに書いてあることは2026年7月時点で私が把握している内容で、読んでいる時点では変わっている可能性があります。必ず各サービスの公式サイトで確認してください。
このページの上のほうにある「このページをAIに渡す」ボタンを使うと、AIに最新かどうかを確かめてもらえます。そちらのほうが確実です。
いま名前が挙がるAI
現在よく名前が出るのは、次の3つです。他にもたくさんありますが、まずこの3つを押さえておくと全体像が見えます。
| サービス | 提供元 | ざっくりした特徴 |
|---|---|---|
| ChatGPT | OpenAI | 生成AIの名前を世に広めた会社。使いやすく、文章・相談・要約・アイデア出しなど幅広く使える。入口が広い |
| Claude | Anthropic | 安全性や倫理面を重視している印象。長い文章の読解や整理、そして開発・エージェント作業に強い |
| Gemini | 検索・YouTube・Gmail・Googleドライブなど、普段使っているサービスとのつながりが強い |
そして最近は、中国のAI(DeepSeek、Qwenなど)が急速に力をつけてきました。価格の安さ、性能、開発の速さ、そして誰でも使える形での公開が特徴です。少し前まではアメリカの数社を見ていれば足りましたが、いまはそうではなくなっています。
結局、どれを使えばいいのか
事実ではなく、私が実際に使ってみたうえでの個人的な見立てです。技術的な優劣を判定したものではありません。
まず試してみたいなら、ChatGPTの月20ドルのプラン
これが一番おすすめです。入口が分かりやすく、幅広い用途に使えて、日本語の情報も多い。迷っているならここから始めるのが早いと思います。
本格的に開発をしたい、AIエージェントでホームページやアプリを作りたいなら、Claude
私自身、この用途では課金して使っています。ファイルを扱わせたり、長い作業を任せたりする場面では強いと感じています。ただ、最初の一台としては少し玄人向けかもしれません。
普段からGoogleのサービスを中心に仕事をしているなら、Geminiも候補
Googleドライブやメールとのつながりは魅力です。一方で、機能がどんどん足されていく分、初心者には入口が少し分かりにくいと感じることがあります。慣れれば便利だと思います。
中国のAIは、分かる人が試す段階だと思っています
性能や価格は魅力的ですが、初心者に積極的におすすめする段階ではないというのが私の立場です。性能だけでなく、どこの会社が運営していて、入力した情報がどう扱われるのかを自分で判断できる人が触るものだと思っています。
繰り返しになりますが、全員が複数のAIを契約する必要はありません。まず一つを選んで、自分の仕事で使い続けてください。
料金の目安
個人で使う場合、おおよそ3段階に分かれています。この構造自体は、ここ数年あまり変わっていません。
| 目安 | 何ができるか | |
|---|---|---|
| 無料 | 0ドル | アカウントを作れば使える。ただし回数や機能に制限があり、中で動くAIも上位プランより控えめ。まず触ってみる分には十分 |
| 標準の有料プラン | 月20ドル前後 (為替によりますが、おおよそ3,000〜4,000円程度) |
個人事業で仕事に使うなら、まずここ。制限が大きく緩み、賢いAIが使える。課金を考えるなら、まずこの価格帯で十分だと思います |
| 上位プラン | 月200ドル前後 | 仕事の中心にAIを組み込んでいる人向け。使用量の上限が大きく上がる |
私自身の使い方:仕事の都合で複数のサービスに課金していますが、これは必要になったからで、最初からそうしていたわけではありません。最初の一つは、月20ドルのプランで十分だと思います。
なお、画像生成や商用利用の条件はサービスごとに違います。仕事で使うなら、そこは契約前に確認してください。
本文7章で紹介している atelier は無料ですが、動かすためにAIの有料プラン(この月20ドルの層)が必要になります。逆に言うと、すでに有料プランを契約している方は、追加のお金をかけずに試せます。使うかどうかは別として、そういう位置関係だとだけ知っておいてください。
ここに書いた金額は、私が把握している範囲の目安です。公式に確認した最新の価格ではありません。契約前に必ず各サービスの公式ページをご覧ください。
AIエージェントは、いまどこまで来ているか
本文6章で書いた「指示すると作業を進めるAI」について、現在地です。
パソコンで動くアプリとして提供され始めています。以前は開発者向けの黒い画面が必要でしたが、いまは普通のアプリとして使えるものが出てきました。ここが、一般の人にとっての大きな変化だと思います。
実際のファイルを渡して、成果物を作らせる段階まで来ています。資料を読ませて別の資料を作る、ホームページを作る、簡単なアプリを作る、といったことが実際にできます。私もこの形で使っています。
ただし、最終確認と判断は人間に残ったままです。ここが変わる気配は、いまのところありません。AIが勝手に始めることもありません。きっかけを作るのは人間です。
複数のAIが手分けして作業する仕組みも出てきていますが、これは大きな作業を分割できる場合に効くもので、普段の相談や文章づくりには過剰です。名前を聞いても、慌てて追いかける必要はないと思います。
これからについて
事実ではなく、私の予想です。外れるかもしれません。
- AIを自分の仕事に取り入れる人と、触らない人の理解の差は、これから広がると思っています。3年後どころか、1年、半年でも差は出るかもしれません。ただ、それが良いことか悪いことかは、正直まだ分かりません。
- ただ触るだけでは足りないとも思っています。自分の実務につないで、実際に確かめてみることが大事だと感じています。
- 画面の外にも広がり始めています。ロボットや機械にAIが載る動きが出てきました。
- 大手企業を含め、AIを使うための土台はまだ整備の途中です。整い終わったあと、AIを知らない人は、用意されたサービスを言われるまま使う側になりやすいと思っています。
だからこそ、本文に書いたことに戻ります。
使いこなせなくても構いません。
ただ、何がAIで作られていて、何にお金を払っているのかは、自分で判断できる状態にしておいたほうがいいと思います。
参考
- このページは、2023年から自分の仕事でAIを使ってきた記録をもとにしています。
- 記載内容には、一般的な事実、私の実体験、私個人の見解、サービスの案内が含まれます。本文中でできる範囲で区別しています。
- 内容についてご質問がある場合は、公式LINEからどうぞ。(登録は任意です)
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